デグーマウスなんて呼ばないで!デグーはネズミの一種じゃないんです!

デグーマウスなんて呼ばないで!デグーはネズミの一種じゃないんです!

今回は、「デグーってネズミじゃないの?」と思っている皆さんに、デグーとネズミの違いを説明したいと思います。デグーとネズミって、見た目は似ているように見える人もいるかもしれませんが、全然違う動物なんです!今回はそのことについて解説をしていきます。

デグーとネズミの違い

さすけ
まず最初に言いたいのは、デグーはネズミじゃない!「デグーマウス」じゃないんです!

皆さんはデグーとネズミの違いとして、どんなものがあるか知っていますか?

初めてデグーを見た人は、「ネズミ!!!」と思う人もいるかもしれません。

実際、私が実家にデグーを持ち帰った時は、「ネズミじゃん!」と家族に散々言われました。確かに、デグーを初めて見る人にとっては、デグーのことをネズミだと勘違いする人がいてもおかしくないほど、デグーの見た目(特にアグーチ)はネズミに似ています。

デグーを見慣れない人には、デグーがネズミに見えるのも仕方がないかもしれません。しかし、実際はデグーとネズミってぜんぜん違うんです。

デグーの出身地は、南米・「チリ」という国にあるアンデス山脈です

「デグー」という動物の事を知らない人、この記事を読んで初めて知ったという方も多いかと思いますが、それもそのはず、デグーは日本原産の動物ではありません。

デグーがどこからやってきたのか?というと、実はデグーは、日本から遠く離れた国、南アメリカ大陸の「チリ」という国にある、アンデス山脈という山脈からやってきたのです。

チリは、南米西岸に位置する、南北に細長い国です。日本との時差はなんと12時間!まるまる半日時差があります。(日本のほうがチリよりも12時間進んでいます)デグーは実はこんな遠くの国からはるばる日本までやって来たのです。皆さん、知っていましたか?

ちなみに、この「チリ」という国は、モアイ像で有名なイースター島でよく知られています。

デグーが住む、チリにある山脈「アンデス山脈」は、チリの他にも、アルゼンチン・ペルー・ボリビア・エクアドル・コロンビアのあわせて7ヶ国にまたがった大きな山脈です。しかし、デグーが住んでいる地域は、高度がおよそ標高1200メートル程度の地域で、この標高は日本で考えると、群馬県の草津温泉と同じくらいの標高にあります。

このデグーが野生でくらすアンデス山脈の環境は、残念ながらデグーに最適であるか?と言われると、実はそう断言することは難しいのです。アンデス山脈の環境条件は厳しく、気温で言うと、夏には40℃を超え、冬場には0度を下回ることもあるようです。このため、デグーの寿命は飼育下よりもずいぶんと短く、多くのデグーたちが生まれてから1年も立たずに命を落としてしまいます。(詳しくはこちらで書いています。)

また、気温の問題の他にも、野生のデグーには、「天敵」の問題が大きいです。デグーは草食動物で、肉食動物の絶好の捕食対象となり得ます。猛禽類やキツネといった動物に狙われて命を落とす割合が非常に多いです。

デグーは社会性を持ち、賢く、人間にもよく懐く動物です。

犬や猫みたいに、とっても懐く小動物を飼いたいんだけど、どんな動物がいいんだろう?

そう考えている方にとっては、デグーは最高のペットと言えるかと思います。

デグーはハムスターやモルモットなど、他のげっ歯類の小動物と比較すると、以下

  • 社会性の高さ
  • 知能の高さ
  • 人に懐くかどうか

の三点に関しては、圧倒的に他の小動物よりも優れています。

まず、デグーは社会性が非常に高い動物として知られています。もともとデグーは野生の場合、家族単位でまとまって生活・行動をしています。非常に仲間意識が高い動物なのです。デグーはアンデス山脈といった厳しい地域で暮らしている上、周りには自分たちを獲物にするような標的が多く潜んでいることから、集団行動で周りの敵に警戒心を保ちながら生活しているのです。

デグーは「アンデスの歌うネズミ」とも呼ばれているほど、鳴き声の種類が非常に豊富で、複数種類の鳴き声を使い分けて周りの仲間とコミュニケーションを取ります。仲間行動をしなければ鳴き声は必要ないので鳴き声が発達している、という点からも、デグーは集団行動、仲間意識が強い、ということがわかります。

そして、デグーはとっても知能が高い動物です。デグーの知能の高さは研究者の間でも高く評価をされており、論文まで出ているほどです。デグーは、エサを取るために熊手型の道具を使いこなすことができるということも研究で発見されました。デグーは、訓練を重ねることにをって学習をすることができる動物なのです。

デグーをペットとして飼育する場合にも、その知能の高さは高く評価されています。デグーは芸を覚えることができるのです。デグーを飼育している人の中には、「お回り」を始めとした芸をデグーに覚えさせている人もたくさんいます。埼玉県こども動物自然公園で開催されている「アニマルステージ」では、デグーが芸を披露するショーも開催されているほどです。

↓デグーに芸を覚えさせる方法の動画

デグーは社会性の高さ、知能の高さにより、私たち人間に非常に懐く動物です。いつも名前を呼びかけてあげるようにすると、デグーは自分の名前を覚えて、私たちがデグーの名前を呼んだ際には走って駆け寄ってくるようになります。

デグーマウスという呼び方は誤って広まったものである

「デグーマウス」という呼び名は皆さんも聞いたことが有るかとおもいます。ペットショップなどでも、当たり前のように、値札に「デグーマウス」と書いて販売されている場合も多々あるくらいです。

しかし、「デグーマウス」という呼び名は、実は誤って広められたものなのです。

デグーに関する飼育情報をはじめとする細かい情報が掲載された飼育書「デグー完全飼育」にも、「デグーマウス」という呼び方が誤って広まったものである、と書かれています。以下にデグー完全飼育に掲載されている本文を引用して掲載します

……特にデグーは、その外見からかネズミの仲間と思われがちで、「デグーマウス」という間違った名前で販売されていたことがありました。名前の間違いだけでなく、マウス・ラット用フード、ハムスター用フードで飼われるという間違いが起きていたのはデグーにとって不幸なことでした。デグーは完全な草食動物で、ネズミたちは雑食性。同じ食べ物では健康に飼うことはできないのです。

引用元:デグー完全飼育: 飼い方の基本からコミュニケーションまでわかる (PERFECT PET OWNER’S GUIDES)

ちなみに、英語でのデグーの学名は、「Octodon degu」、デグーの英語名も「degumouse」とは言わず、「degu」です。

デグーマウスという呼び名は、デグーがネズミに似たような見た目から、ペットショップにて誤って名付けられて販売されていたために、一般的にその呼び名が広まってしまったらしいです。

この名前が災いして、本来デグーは草食動物であるのに、デグーをネズミの一種として認識した人が、ネズミやハムスターと同じようにハムスター用フードで飼育されていたこともあったくらいです。「たかがデグーマウスという呼び名」なのでしょうか?デグーは、「デグー」です。

食生活がぜんぜん違う

さすけ
デグーとネズミって、食べ物もぜんぜん違うんだぞ!デグーはチーズなんか食べないんだぞ!

まず、食生活の面から説明をします。デグーとネズミの食生活の違いには、主にこのような特徴があります。

ネズミ→雑食。

デグー→完全なる草食。

街にいるドブネズミなどは、そこら辺にある食べ物を何でも食べて生きながらえているのは、皆さんも御存知だと思います。ドブネズミを想像してみてください。ゴミ捨て場などによくいるイメージがありますよね。ドブネズミは穀物から昆虫や草花、更には肉や魚まで何でも食べます。ネズミと言ったらチーズ、というイメージもありますよね。

それに対し、デグーは、完全に草食で、肉や魚、その他人間のお菓子などは食べることは出来ません。

デグーを飼育する際は、牧草が主成分のペレットとチモシーを基本的に食べさせます。

デグー用の餌の種類によっては、ミックスベジタブルのようないろいろな穀物や野菜や果物の皮などが入っている物がありますが、そういったものは糖分が多く含まれており、糖尿病になってしまう危険性もあります。

さらにはそういったものを上げすぎてしまうと、本来の主食であるべきペレットやチモシーを食べななってしまうので、なるべく控えましょう。まずはペレットとチモシーだけあげることが大事です。

ちなみに、デグーは完全草食なので、排泄物の匂いはそこまで気になるものではありません!きちんと掃除をしていれば、全然匂いのしない動物なんですよ\(^o^)/

さすけ
綺麗好きです。

寿命もぜんぜん違う。デグーは長生きする

デグーとネズミでは、寿命も全然違います。寿命に関しては、個体差があるので一概には言えないものですが、

  • ネズミ→1〜3年生きる
  • デグー→5〜10年生きる

と言われています。

さすけ
健康第一っしょ!

ネズミよりデグーのほうが圧倒的に長生きするんです!

デグーの寿命に関しては、飼い主の育て方によっても大きく変化し、健康的な食生活とストレスのない生活をデグーに提供してあげればあげるほど、長生きをします。デグーは人懐っこく寂しがり屋な動物なので、愛情を持って世話をすることが長生きのポイントです。

さすけ
本当だからね!可愛がってくださいね!

デグーの寿命に関しては、こちらにも記事を書いているので、詳しく知りたい方はぜひ一度ご覧ください。デグーの寿命って、実は野生下と飼育下で異なるんです。

デグーの寿命は、野生と飼育下ではこんなにも違う!知ってましたか?

生活リズムも真逆

デグーとネズミは、生活時間帯も真逆です。

ネズミは御存知の通り、夜行性の動物です。昼間はおとなしく寝ており、夜、活発に動き回ります。「夜中に天井裏でネズミが鬼ごっこ」とか聞いたことが一回はあると思います。

そういえば、ハムスターなんかも夜行性ですよね。夜中に回し車の音がガラガラ回っているイメージが強いです。僕も昔実家でハムスターを飼っていましたが、同じ部屋に飼っていると回し車の音が非常に気になって寝れなかった、なんて記憶が蘇ってきました。(笑)

それに対し、デグーの生活リズムは、人間と同じで昼間活動して夜は寝ている動物です。そのため、昼間は回し車をカラカラ回していますが、夜暗くなったら、しっかりと眠ります。

夜寝る時なんかは眠そうな声を出して(これがまたかわいい。特に赤ちゃんのデグーなんかだと、「キュイ〜、キュイ〜、プクプクプク・・・」と小さな声で鳴くことがあります。)眠そうな顔をするので、まるで人間みたいに愛着が湧きますよ!うちのサスケくんも、ちゃんと夜は寝ています。

さすけ
明るい時に活動して、夜はしっかり眠ること。それが健康の秘訣でござる。(ござる・・・!?)

生活リズムのことですが、飼っているあなたが夜更かしするとデグーも夜更かししがちになります。あなたが昼夜逆転生活を送っていると、デグーも昼夜逆転生活です。もしそのような生活が避けられないものであるならば、深夜時間帯はデグーのケージに光を遮るような布などを掛けてあげるといいでしょう。

さすけ
生活リズムはある程度は人間の生活に合わせますよ。だから皆さん規則正しい生活してください。お願いします。

皆さん、デグーとネズミの違いがわかりましたか?デグーとネズミはぜんぜん違う生き物です。特にデグーは人間と同じ昼行性なので、その点に関しては(姿が似ているであろう)ハムスターとくらべても育てやすいペットだと言えると思います!

デグーの生物学上の分類

以下が、デグーの生物学上の分類になります。右には、比較として、ドブネズミの生物学上の分類を掲載します。(※実は、「ドブネズミ」という動物は、ドブにいそうなネズミの俗称、というわけではなく、生物学的に、しっかりと「ドブネズミ」という名前の動物がいるんです。)

デグードブネズミ
動物界動物界
脊椎動物門脊椎動物門
亜門脊椎動物亜門脊椎動物亜門
哺乳綱哺乳綱
齧歯目齧歯目
亜目ヤマアラシ亜目リス亜目
下目ネズミ下目
上科デグー上科ネズミ上科
デグー科ネズミ科
クマネズミ属
ドブネズミ科

このように比較してみると、デグーとドブネズミは、齧歯目という階級までは同じですが、それから下は異なることがわかります。デグーはヤマアラシ亜目に対して、ドブネズミはリス亜目になります

ちなみに、ヤマアラシ亜目に該当する有名な動物には、デグーの他に、以下のような動物がいます。

  • モルモット
  • マーラ
  • カピバラ
  • チンチラ
  • マーラ
  • ハダカデバネズミ
  • ヌートリア

など、皆さんの知っている、モルモットやチンチラなどもヤマアラシ亜目に該当します。皆さんは、モルモットやチンチラのことを、「モルモットマウス」や「チンチラマウス」などと呼ぶことがあるでしょうか?デグーのことを「デグーマウス」と呼ぶことは、本当はそれと同じくらい違和感のあることなのです。

それに対して、ドブネズミが該当する亜目、「リス亜目」には、どのような動物がいるでしょうか?「リス亜目」には、ドブネズミの他には、このような動物が該当しています。

  • リス
  • プレーリードッグ
  • ビーバー
  • ハムスター
  • スナネズミ

などなど、ドブネズミ以外にも、様々な動物がリス亜目に該当しています。こちらに関しても、「リスマウス」や「ハムスターマウス」などと呼ぶことはありませんね。

それでは、もう少し絞ってみましょう。「科」において、デグーとドブネズミを比較してみましょう。デグーは「デグー科」、そしてドブネズミは「ネズミ科」に該当します。

まずは、デグー科に該当する動物を調べてみましょう。

実際にデグー科に該当する動物は、日本語の情報は、私たちの知る、デグーしかありませんでしたが、海外の情報をもとに調べてみると、私たちの知るデグーは、細かく分類すると「Octodon Degus」と呼ばれているデグーの中の1種類として認識されています

そうです。実はデグーには複数の種類のデグーがいるのです。

「テグー」は「デグー」とは全く違う生き物ですよ!

↑有名ブログランキングのブログ村でもデグーとテグーを混同しているみたいです。

デグー(テグー)って・・・全然違う生き物だよ!!!!

って思わず突っ込みたくなりました(笑)

さすけ
濁点があるかないかでかなり違う生き物です。

ちなみに皆さんは、「テグー」っていう動物、知っていますか???「テグー」という動物は、デグーとは全く関係のない、トカゲ科の動物です。

「デグー」と「テグー」、私の知り合いでもかなり間違えられます。ちゃんと私は「デグーだよ!」って教えてあげても、数分したらすぐに「テグーだっけ?」みたいな感じでなかなか覚えてくれません(笑)

デグーとテグーの違いが覚えられない人は、テグーを検索してしっかりと違いを頭に焼き付けてもらいたいところですね!

こっちは「デグー(DEGU)」ですよ!「テグー」じゃない!

ちなみに、「デグー テグー」で検索すると、最初にヒットしたのがYahoo!知恵袋のページで、このような質問ページでした。

まとめ

今回は、「デグーマウス」と世間ではよく言うけれど、実はデグーはネズミではない、ということをお伝えしました。デグーはどちらかといえば、チンチラに近い動物なんです!

今回の記事はいかがでしたか?良かったら感想などコメントしてほしいです\(^o^)/

本日もありがとうございました!

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